「行くぞっ!」
「あぁ…」
そう言って私も
ソウに続いて走り出した。
計画成功…かな?
茶芽と功明がバイクで窓を突き破る。
そして黒炎に突っ込む。
2人の見事な運転で怪我人はゼロ。
黒炎が避けれることを計算してた。
「派手にやったなぁ…」
とひとり感心。
そしてバイクに乗ったまま
煙幕を張る2人。
その顔はしてやったりの満面の笑み。
私は匂いや色で赤司を探して行く。
そしてーー
ーカシャンッ
赤司の手から武器を奪う。
「なんだ…?!?!!」
と驚いている黒炎と赤司組達。
そんな赤司の耳元で
「こんにちは、黒炎さん」
と囁く。
さっきのバイクで気づかなかったのか
私たちがまだ紅蓮だと気づいてない。
「お前…」
やっと見えるようになって来た赤司。
「黒炎、赤司組。
てめぇらが俺らのトコの治安悪くして
…ただで済むと思ってんのか?
あぁ?!」
睨みを効かせて赤司を見る。
するとやっと気づいたのか
「…お前は……舞闇」
とボソリと呟いた。


