お姫様と若頭様。【完】



「まぁ姫を捕まえられたんだ、
そのことは水に流せよ闇虎。





楽しみはこれからだろう?」






そう言って聖ちゃんの頬に
すぅっと触れる赤司。



「いやっ…」


抵抗する聖ちゃん。



「おい、赤司ッ!」


鬼の血相で叫び、近づく陣宮。




そんな周りの反応に楽しむ赤司。




「おおっと、
それ以上近づくなよ?


この女がどうなるか保障出来ないぜ?」




そして周りに合図したかと思うと
凶器を手にした赤司。



それを聖ちゃんの首に近づける。




「ぃ…や……」



「聖ッ!」



聖ちゃんの泣きそうな声と
陣宮の鋭い叫び声。



それはただ、
赤司を楽しめる材料にしかならない。





「おいッ!」



陣宮の声に決して手を止めない赤司。





このシチュエーションは赤司にとって
かなり最高のものだろう。







「やぁ…っ!」




そして首元に触れたかと思うと
顔を近づける赤司。




「イッ…!」



そして数秒で顔を離す。




ここからじゃよく見えないけど
もしかして…キスマーク?