お姫様と若頭様。【完】





もし今、私が再び"あの世界"へ
戻れるとしよう。













そうしたら、
私に求められる"代償"は
なんなのだろうか…?










大切なものを失うくらいなら、
私はあの世界へは戻りたくない。



彼がいない世界を、
これ以上見たくはないから。


私に求められるのは
大切なもの?
感情?



それとも、
大切な人?




私が彼を好きでいたいのは
彼への罪滅ぼしなの。


彼を好きでいることが私の唯一の救いで
他人を一生愛せないという、
自分への戒め。








この罪から逃れたいとは思わない。







だって、これが彼と私を繋ぐ、
唯一の"鎖"なのだから。