でも彼は悲しそうに

「ごめん…」

そう呟いた。



どうして?


宵さんは守ってくれたのに。

なぜ謝るの?


「君のことを危険に晒しちゃって…。


多分他の族に君のことがバレてる。


いつ襲われてもおかしくないよ…」


そう言う彼はとても切な気に私を見た。



「それってどういう…」


わけがわからない。


族とかいつ襲われてもおかしくないとか…どれも現実じゃないみたい。




「ここじゃなんだし着いて来て」


そう言って再びバイクに乗り
隣町へと走った。