「良い人とか、悪い人とか…。 強い人とか、弱い人とか…。 可愛い人とか、かっこいい人とか…。 明るい未来とか、暗い未来とか…。 女とか、男とか…。 もう全てが、 何もかもが、 ーこの世界が、 ドウデモヨク思えるの…。 良いことも悪いことも何にも… 分からないから戦ってる。 それはいけないこと?」 俺の服の袖を離しながら そう言うこいつの目には、 何の色も、 誰も、 映ってはいなかった。 これがこいつの闇の深さなのだと 初めてそこまで酷いことを知った。