「あ、ごめんね。ありがとう。」 そんな女性の声がして、あたしの横に妊婦さんが腰掛けた。 「いえ。」 三枝くんは微笑むと近くにあった吊しに手をかけた。 そしてプシューと音がしてバスは再び動き出した。 なんとなく気まずい雰囲気。 なんでいきなり席譲るのよ。