「華井さん、好き嫌いはある？」

「いいえ、特にありません。」

「オーケー、じゃ、女性に人気のあの店に行ってみようか？」

案内してくれたレストランは表参道にあった。

「いらっしゃいませ！ご予約ですか？」

「いや違うが。」

「こちらへどうぞ。」店内へ案内された。

「ここはカジュアルフレンチだから肩が凝らなくていいんだ。」

彼は適当にオーダーしてワインで乾杯した。

「華井さんは出歩くタイプじゃないな？家にこもるタイプだ。」

「はい、滅多に外出しません。」

「じゃあ、僕が誘ったらいい気晴らしになるかな？」

「はい、なります。」

「あっはっは、素直でいいね。」

彼はアクセス数の多いショップを話題にした。

私も興味があった。

彼との食事は楽しかった。

「来月もトップだったら、一緒に食事しよう。約束だよ。」

「はい、ありがとうございます。」