それでも僕は君を離さない

カフェテリアに入った。

「まだ早い時間だから空いているわね。」

「良かったわ。樋口さんは何にする?」

私は彼女たちとセルフカウンターに並びながらザッとメニューを見て言った。

「ペンネのスープにします。」

「あら、それだけ?足りるの?」

「はい、大丈夫です。」

彼女たちは牛丼を選んでいた。

「中庭寄りの席がいいわ。」

私はどこでもよかった。