それでも僕は君を離さない

彼女は俺に全く興味がないどころか関心もなく

俺はただの先輩としか扱われなかった。

彼女の頭の中は研究とデータとレポートしかなかったのだ。

甘えたり、ひけらかしたり、演じたりと

普通の女が俺にするようなこと全てを持ち合わせていない

普通でない女だった。

俺は偏見はない。

彼女の口から自分は同性愛者だと言われても

俺は驚かなかったと思う。

実際そうではなかった。

本人に直接聞いて内心安堵したものだ。