「もしお嬢様さえよろしければ、わたくし、月曜日からしばらく学校のほう休みますが…」
と、奥寺の申し出に、
「ダメですよ、そんなの。奥寺さん3年生ですよね? いくらそういう事情に疎い私でもわかります、大学受験対策忙しいんじゃないですか?」
内心では嬉しいとも思うけれど、やっぱりそこまでは迷惑をかけられない。
それを言ったら、執事をやらせている時点で厄介になっているけれど…。
そんな姫の葛藤をよそに、奥寺は「そんな優しい姫お嬢様も素敵です。」
と一言。
あとでこっそり耳打ちされたことだけど、実は成績のほうもあまりよろしくないようで、「ほんとはありがたく思っています」と感謝された。
今は2年生の姫だけど、来年は自分もこんな感じなのかと、少し憂鬱になった。

