ガタッ

なにかが落ちる音がして目が覚めた


あれ…?
ここ…どこだろ?
私…買い物してたよね?
あーそうだ、誰かに誘拐されたのか

冷静に分析していると…

「起きたかりん」

そんな男の声が聞こえてきた

「だ…れ」

男という恐怖で出にくい声を精一杯だし男に問いかける

「おれ?俺は橘(たちばな)龍」

だれだよ!とか思いながら男の話を聞く

「俺ね、ずっとりんちゃんのこと見てきたんだよ?
なのに。 りんちゃんはあんな男のとこに…」

「なんで知ってるの!」

怖い…そう思った

「言っただろぉ?俺はりんちゃんを見てきたんだよ?ずぅーと、ね」

そう言いながら男は私に近づく

「ィ…ャ こない…で」

そう言うも男はわたしに近づき、私の前に腰を下ろした

私は動けない

手と足に縄をくくられているから…

男は私の頬に手をすっと触れさせ言う

「俺のりん…やっと手に入った」

そう言うとキスをしようたした

後1センチ…

バンッ

「りん!」

この声は…
「湊!」

私の姿を見た途端
湊の目が黒に染まった