部屋に入るなり、シャワーを浴びることなく2人でベッドに雪崩れ込んだ。 ムードも何もない。 ただ、お互いの欲望を果たすだけ。 一糸纏わぬ姿となりベッドに横たわる。 あたしと彼を繋ぐのは彼のツバ。 結局、そんな関係なのだ。 彼はなかなかかっこいい。 少しながい黒い前髪から見せる知的な表情、そして、いたずらっぽい笑み。 素敵だなあって思うんだ。 だけど好きになれない。 そういう話になることもない。 体を重ねるだけだ。