しかし、今頃はきっと事情聴取。


警察が一緒だろうし、きっと…今は大丈夫よね…。


そう思った私は、今は行動をするのをやめることにした。


「そうそう、貴方が目を覚ましたことを、貴方のご両親に教えないとね」


看護婦さんがそう言うと、また扉の向こうへと姿を消していった。


…"眠り姫の呪い"。


本当に、折乃さんが呪いの力で皆を殺しているなんて、そんなこと、思えない…。


だって、植物状態の人間ができるような芸当じゃない。


それに、思いの力で人が殺せるなら、誰だって人殺しが出来てしまうもの。


きっと、誰かが折乃さんをいじめていた皆を殺しているんだ。


きっと…。