眠り姫の呪い

「いいよ…仕方ないから、二人で行こう?」

「うん…」


私達は、折乃さんが入院している、病院へ行くことにした。


病院まで行く道中で、五十嵐さんが私に話しかけた。


「そういえば、なんで白井さんは、この変な事件を嗅ぎまわっているの?
白井さんは、ぶっちゃけ、関係ないじゃない、折乃や…香達が死んだって…」

「そんな、関係ないことないよ…私だって、折乃さんがいじめられてるのを、五十嵐さん達が折乃さんをいじめているのを、止めようともせず、ただ見ているだけだったから…。

せめて、この事件だけは、なんとかしたいかなって…。
私が、自分で満足したいだけなんだよ…罪滅ぼしってやつなのかな…」

「えらいね」

「そんな、五十嵐さんだって、えらいよ」

「私の方こと、えらくなんかないよ…だって、折乃にひどいことしたし…」

「…そうだね」