「がはっ…」


私は、いつものように、特定の女子からお腹を蹴られたりしている。


顔は、いつも蹴られることはない。


なぜなら、顔に傷ができると、私をいじめていることが大人にバレてしまうから。


だから、いじめっ子は私の顔だけは、傷つけない。


「ホラァ!泣いちゃいなよ?喚いちゃいなよ?このブス!」

「いつもいつも、調子に乗ってるんじゃねーよ!優等生だからって、いい気になって出しゃばりやがって!」


いじめっ子が発する言葉が、私の胸に突き刺さる。


それは、殴られるよりも、蹴られるよりも、切りつけられるよりも、とてもとても痛いこと。