どうやら私は死んではいないらしい。


ちょっと安心する。


「もう、亜実ったらすぐ寝ちゃって!」

「あはは…ごめん」


折乃さんは笑いながら答える。


目の前にいるのは……昨日見た、真っ白な名無しの人だった。


やっぱり真っ白で、誰かはよくわからないけれど。


「 ったら、心配性なんだから」


折乃さんはそう言って笑う。


おそらく、よく聞こえなかった部分は、この目の前にいる白い人の名前なのだろう。