眠り姫の呪い

「ゆっくり話ができるように、部屋の鍵を閉めよう」


五十嵐さんは提案した。


「鍵は私が持っているから、しばらくは誰も入れないようにするの。

貴方に、本当のことを全部話すから……」


五十嵐さんの目はどこか虚ろだった。


どうやら、全てのことを吐いてくれるらしい。


「わかった」


私は、五十嵐さんの案に賛成した。


そして、速やかに図書室の鍵を閉めようとした。