眠り姫の呪い

五十嵐さんは、それまでには出さなかった、ものすごい大きな声で言う。


図書室だけでなく、学校全体に響いているんじゃないかというくらいに。


「…」

「…」


しばらくすると、放送が流れてきた。


『生徒の皆さんは、速やかに教室に集まってください。
1年の生徒は、速やかに体育館に集まってください。
繰り返しますー…』


しかし、私達は体育館へとは行こうとしない。