「巧のヤツ、抜け駆けしやがって・・・おまけに、キスまで無理矢理とか・・・」 神谷くんが、ぎりっと唇をかむ。 そして、窓の方をにらむ。 それは、野球部が練習している方角だった。 「すげぇ、腹立ったし、ムカついた」