重たいバッグが歩く速さを 遅める 肩が痛くて、右肩から左肩に 持ち変えようとした 「…あっ」 一瞬体がふらつき、肩が軽くなった。 「お前、フラフラして転けそう」 そう言って、拓海は軽々と私のバッグを持ち上げ肩にかけた 「いいよっ!!重たいよっ」 「別に」 私の方を見もせず、無愛想に言った。 こんな無愛想で、素直じゃないところは変わっていないのに、 横顔は昔とは全く違って 大人っぽく、男らしい横顔になってたんだ