-愁side-
美空が浜辺で泣いていた時、俺は思わず抱きしめていた。
あいつが泣いてるのを見るのが、悲しいけど、どこか愛しくて。
……俺は、ここしかないと思い告白した。
だけど、美空には大切な人がいるって言うんだ…….。
その時、俺の頭に出てきたのは、
満
俺とぶつかった時にあいつがそう呼んだのを覚えている。
まさかと思い、きこうとしたけど、千尋先輩に遮られた…。
しかも1人で泣いてんなとか、俺が言いたい事を言って…。
悔しかった。……美空の大切な人って、この人なんじゃないかと思ったけど…。
違かった。

