*** セットの中にヒカリを連れてくとさっそく、俺らはカタログの撮影を開始した。 「ヒカリちゃ~ん。目線こっち~」 そういう修也は大きなため息をついた。 全くカメラを見ようとしないヒカリ。 それ以前にカメラのシャッター音が鳴るたびビクッ!ビクッ!と肩を揺らす。 ちょっとは、想定してたけど、ここまでとは思っていなかった。 次第にヒカリの瞳から一滴、二滴……と涙が零れ始める。