「でもなんでまた家庭教師なんて…、リリの担当になった家庭教師さんも大変ね。猿に勉強教えるもんじゃ…あ、猿の方が賢いか」
「やめろ!!!勉強でストレス溜まってるからってわたしに八つ当たりするな!!!」
はーあ、可哀想。と遠い目をして笑うえりにわたしは悲しくなった。
おい、前にもそれ言われた気がするぞ!!!確かにわたしのおつむは残念ですけれども、親友にそこまで言わなくてもいいんじゃないですかね!!?
えりははあ、と溜め息をついて長くて細い足を組みわたしをじっと見た。
いいなえりの足。わたしの豚足短足と交換してほしい…。
「まあなんでもいいけどさ。その家庭教師って男?」
「………マイ家庭教師をハンティングするおつもりですか、えりサン」
「あらやだ、どうしてわかったのかしら」
「(なんだこいつ…!!!)」
ふふふ、と怪しげな笑みを浮かべ「で、どうなの?」と聞いて来るえりサマ。まるで女王サマだな、こえー…。

