「オレは負け戦はしない主義なんだよ…」


「まあ、たまには運動しようぜ?おまえ最近太ったろ」




そこからユーマの中にある何かに火が付いたのか、尻込みしていたユーマが獅狼と運動をすることに…。


…それにしてもまだちょっと寒いなあ。もうすぐ春だって言うのに。




「そういえばさ、テスト終われば合宿あるよね〜」




公園のベンチに座って獅狼とユーマの運動を見学。カズくんに飲み物を買ってもらい、帰ってきて早々そう言われた。




「ありがと。合宿かぁ、忘れてたや」


「リリって行事とかあんま興味なさそうだよね」




クスクスと笑って缶コーヒーのプルタブを開け、一口それを飲む。


カズくんの手をよく見れば、ふたつの缶コーヒー。それをポケットに突っ込むと「あったか〜」と和む。


…獅狼とユーマの分まで買ってるなんて、優しいなあ。