「あ、言い返せないが正しいのか」
「…うざい!!!!」
バッと腕を振り上げれば、今日は止められた。
「おまえの痛くも痒くもないパンチなんか効かねぇんだよ」
「〜〜〜むかつく!!!」
足蹴りしてもそれも止められ、パンチも止められ、もう何しても獅狼には効かないみたいだ。
「…カズくん助けて、獅狼が今日一段といじめてくるの」
「そんな真顔で言われても……」
わたしの味方カズくんにそう頼めば、カズくんは困り顔でわたしの頭を撫でた。
「そういうときはユーマを召還するのが正解だと思うよ」
「まじ!?オレッ!?」
「あ、そうか。その手があった」
「嘘でしょ!?待って!!!」

