女の子に向かって「気持ち悪」ってなによ!おかしいでしょ……って、わたしこいつに女って思われてなかったんだった。
「別に?聞いてみただけ」
「え、なにそれ。ますます気持ち悪いんだけど…何こいつ熱でもあんの…?」
「シローってたまにおバカモード入るよね」
「はぁ?」
あんなやつに真面目に質問した自分がバカだった。
早く寧々さんのところに行ってあったかいミルクティー貰おーっと。
「オレは今すっごい楽しいー!リリちゃんが居るから!!」
「それは言えてる〜」
「わっ!?」
左右からユーマとカズくんがぎゅっと抱きついてきて歩けなくなった。
もう…ふたりとも抱きつくのすきだなあ…。
最初こそあわあわと落ち着かずふたりを引き離していたけれど、もはやここまで来ると慣れてきてむしろふたりをあやすくらいだ。

