「悔しいけどさ、あいつくそ強ぇんだよなぁ」


「こっちは2人だったのに。1人しかいないシローに僕らは負けたんだ」


「……」




ほんとに強いのか?、って獅狼のこと疑ってたけど…。そんなに強いんだ…。


獅狼が喧嘩してるところなんて見たこと無いし、ましてやこのふたりが喧嘩してるのだって一度も見たこと無い。


…わたし、ほんとに3人のこと何も知らないな…。




「それでさ、なんとなく一緒にいてつるんで今まで通り喧嘩してたら」


「いつの間にか“正義のヒーロー”になっちゃってたんだよねぇ」


「…夜にしか活動しなくなったのは、なんで?」




恐る恐るそう聞けばふたりはクスクスと笑った。