そうユーマとカズくんに問えば、うーんと考え始める。




「いつだろうね?」


「自然とそうなってた、って感じだなぁ。オレらの中じゃ一番喧嘩強いのはシローだし。そういう基準」


「ふぅん…。じゃあ、KINGはいつからあるの?」


「今日は質問攻めだねぇ、リリ」




そう言って苦笑いするカズくんにわたしは「だって、」と言う。




「だって…わたし、KINGの事何も知らないもん。街を守ってるヒーローってくらいしかわかんないし…」


「…それだけで十分じゃないかな」


「えっ?」




少し顔を曇らせて言うカズくんの言葉にわたしが聞き返すと、ユーマがクスッと小さく笑った。




「いいじゃん、カズ。リリちゃんがせっかくオレらに興味持ってくれたんだよ」


「ユーマ…」