心臓止まるかと思ったよ…。ていうか止まりそうだったよ…。
「急にぼーっとするからどうしたのかと思った」
「何?考え事?」
「んー…まあ、そんな感じかな」
曖昧に笑ってわたしは随分前の方にいる獅狼の背中を見つめた。
いつも大きく堂々としている背中が、今はどこか小さく見えた。
離れているから、とかじゃなくて…。うーん、なんて言えば、いいかな…。
少し、寂しげ…?
「…ね、獅狼ってさ」
「ん?」
寒い?、と聞いて頷いても無いのに手を繫いでくる天然タラシユーマを無視してわたしは話を続ける。
地味にあったかい。
「いつからKINGのリーダーなの?」

