「ほら席つけー。テスト対策のプリント配るぞー」




そう言いながら順番にプリントを配り始める担任。


もうすぐテスト期間だから、その対策にいろんな教科の対策プリントが束になってやってくる。


そんな中、わたしは絶賛机の上で項垂れ中。




「何じめーっとしてんの」


「だってさあ…」




テストってなんのためにやるの?ゲームやる時間は削られるし、むしろありとあらゆるゲーム機器をお母さんに取り上げられるし、わたしからしたらほんといいことない期間なんだけど…。


えりは大きなため息をつくと椅子の背もたれに肘をついて頬杖をついた。




「どうせまたゲームのこと考えてたんでしょ」


「さっすがえり…わたしの第二の母…」


「誰がだ!」




バコッと頭を殴られ、わたしはさらに沈んだ。


テストなんて…テストなんて滅びてしまえばいいのに…。




「くたばれテストめぇえ…」