…そろそろ璃々さんもキレていいですかねぇ?それ何回目よ?
わたしの携帯でも投げつけてやろうか、そう思って携帯と取り出すとブーブーっとバイブが鳴った。
誰だろう?と画面を見るとまたお母さんからだった。
「……ユーマ、わたしの代わりに獅狼のことぶん殴っといて」
「え!?嘘でしょ!?!?」
よろしく、と肩を叩けば「ムリムリ!」と絶叫しているユーマ。
そんなに叫ぶことないでしょーが…。
呆れた顔をしてから、お母さんからの電話に出た。
「もしもし?」
『リリ?あんた今どこに居るの?』
「えっ、今?」
えっと…なんて言ったらいいんだろう…。バーに居るなんて言えないし…。でも、家の近所だから、そう言っとけばいいかな?
「家の近くの公園」
少し声を押さえて言えば、「じゃあいいわね」と陽気な声が返って来た。

