「おいっ!!てめぇらそれ以上こっち来んじゃねェぞ!!!」
───えっ?
「おいおい人質とるとか勘弁してくれよ…」
銀髪のお兄さん?がそう言うと、ため息をついてわたしの後ろにいる男を睨んだ。
…え、待って。一瞬の出来事すぎてまったく頭がついてってないんだけど……。
「うるせぇ!!近寄んじゃねえッ!」
……いやいや!!お前が近寄んなよ!?なんなの!?
───興味本位で公園に足を運んだわたしは、暗闇で誰かがこっちに来ていることに気付かずその人にぶつかった。
まあ、ここまでは普通にいいのだけれど。そのあとがとても問題で!その男はわたしが謝る前にナイフをわたしの首筋に向けて、威勢をはっている。
いやいや、おかしい。ヒトジチってなに。わたし何かのドラマの撮影中に紛れ込んじゃったの!?やばくない!?
「それ…女なんだけど?」

