「はじめまして、ここのバーでオーナーやってる寧々です。気軽に名前で呼んでね」
またにっこりと綺麗に微笑む寧々さんに、思わず見惚れた。
サラサラの金髪は寧々さんにぴったりで、きっと綺麗に手入れされてるんだろうな…。
大人な雰囲気を醸し出してて、すんごい綺麗…。
「…?どうかした?」
「…あ!いえっ、どうも霧谷璃々って言います…!」
ハッと我に返ってぎこちない笑顔でおずおずと手を差し出すと、その手をぎゅっと握ってくれる寧々さん。
わあ…、手あったかい…。
「…っちょっと!なんでこんなに手冷たいの!?」
「へっ!?」
急にでかい声を出した、と思ったらものすごい顔で女の人とは思えない力で腕を引っ張られた。
じ…地味にいたい…。
「さっきまで外に居たからだろ」
「あんた達ねぇ!リリちゃん女の子なのよ!?もっと体のこと気にしてあげなさいよ!」

