ハッ、と鼻で見下し笑ってくる獅狼が本気でムカつく。




「シロ〜、そんないじめるなってー!」


「好きな子にちょっかい出す小学生みたいだよ、シロ」


「はあんっ?」




カズくんは冗談で言ったつもりなのに、驚いた顔をする獅狼にわたしは首を傾げた。


え、なに、その反応。




「あっれー?さっきまで、チンチクリンとか言ってたくせにどしたのシロー?」


「…っうっせぇな」


「ムキになるともっと怪しいよー?」




にやにやと笑うカズくんに、獅狼はチッと舌打ちをするとわたしを思いっきり睨んで先に公園を出ていってしまった。


な…なんなのあれ!わたしが悪いみたいな!!なんでわたし睨まれたの!?




「うーん…、まあ気にしなくていいよ」


「シローもかわいいとこあんだなあ…」


「かわいい!?あれのどこがっ!?」