こんな寒空の下かわいいかわいい娘を夜の街にひとりで買い出しに行かせるなんて、うちの親は何を考えてらっしゃるやら…。


めちゃくちゃ寒いんですけど?




「(さっっむ…)」




ああ、早く帰りたい。でも帰ってもゲームないんだっけ…。


はあ…とため息をついてパーカーのポケットに手を突っ込んだ。


あ、これでフードとか被ったりしたらちょっとゲームの主人公みたいにならないかな。なんて馬鹿らしい事を考えて虚しくなった。さっさとスーパー行って帰ろ…寒いし…。




「───…!!」


「(ん?)」




すると、スーパーに入ろうとした手前で誰かが怒鳴る声が聞こえた。


なんだろう?、そんな興味本位で近くの公園に近付いた。


───これが、いけなかった。