くだらねぇ、と言わんばかりに大きなため息をついてはなぜかわたしを睨みつける獅狼。


うわ、こっわ……。




「教えてやってもいいけど、おまえ…誰にも言わねぇって約束できるか?」


「…言っちゃだめなことなの?」


「一応な」




獅狼は自分の髪の毛をくしゃくしゃっとすると、わたしの腕を掴んで引き寄せた。




「わっ…!?」


「…おまえ、もっと色気のある声出せねぇのかよ」


「う、うるさいな!」




キッと睨みつけると、「そんなに見つめんな」なんて笑いかけてくる。


ちげーよ!睨んでんだよ!




「ま、いーや。その話はまた今度で、いつもんとこ行こうぜ」


「はいはい」


「シロー、リリちゃんの扱い雑じゃない?」