……こんな、誰もが振り返るほどの銀髪のイケメン野郎がうちのクラスに…?




「?、なに」


「……いや、ありえない」


「あ?」




だって、ユーマも黙ってればかっこいいんだよ?黙ってれば。カズくんなんてその辺にいる女の子よりかわいいんだよ?


そんなの、この世の女子が放っておくわけないじゃん?




「いやいや、絶対ありえないでしょ。こんな派手なヤツクラスにいないもん!」


「リリー…」


「なに。なんで俺来た瞬間こいつにけなされなきゃなんねぇの?」




おいこら、と頭を鷲掴みにされて「離せ〜!」と獅狼のお腹を殴ったけれど、まったくと言っていいほど効いてなかった。


つーかこいつ、何気にめっちゃ腹筋あるせいでわたしの手の方が痛かったんだけど。




「まあまあ、落ち着いてシロー…」


「リリちゃんも悪気はないからさー」