海の話で盛り上がってずっと喋っていたら、机の上に置いていた携帯が揺れた。
「あっ」
「ほら、連絡来たよ」
ニコニコと笑うえりになんだかからかわれたようで、少し睨んだ。
「もしもし」
『リリー?』
電話の相手は、カズくんだった。少しだけ、獅狼を期待してた自分がいて驚く。
なんで今、獅狼が…。
『おーい』
「あっ、ごめん!なにっ?」
ぼーっとしていたことをカズくんに謝り、会話を続ける。
『今どこにいる?』
「まだ学校だよ」
『あーそっかそっか!ごめんね、連絡早く入れられなくて』
「ううん、大丈夫だよ」
電話越しからでもカズくんが申し訳なさそうな顔をしたのがわかって、クスリと笑った。
全然謝ることじゃないのに。

