「そういう事じゃなくて、KINGの人達はただでさえ忙しいし危ない事してるんだから変な事言って、困らすんじゃないって言ってるの」


「あ、はい…。それは大丈夫です…」




"危ない事"、にまだ実感がないしどんな事をしてるのかも分からないから。何も分からないわたしはただみんなの"言われた通り"にしてるしかない。


きっと、怪我をすることがたくさんあるだろうにみんなはいつも傷一つ付けて帰ってこないから、それが余計に"危ない事"への恐怖心がないのかもしれない。




「はぁ…。リリ、もう一度言うよ?」


「はい?」


「KINGの人達より一番危ないのはリリなの。だから、絶対にKINGの人達から離れないで。絶対に1人行動しないで」


「それはもう耳にタコが出来るくらい…」


「冗談で言ってるんじゃないの」




いつにも増して真面目な顔をするえりに、わたしは思わず笑っていた口元を引き締めた。




「リリに痛い思い、怖い思いしてほしくないから本気で言ってるの」


「…うん」