「え〜、もうすぐ夏休みに入りますが…───」




いつもより長ったらしい話をしている担任をよそに、わたしは隣にいる松原と一緒になってゲームにいそしんでいた。




「おい、なんで左に行ったんだよ」


「右に行っても利益がないからだよ」


「はあ?そういうの先に言えよ。俺左に行ったじゃねぇかよ」


「知らねぇよ。てかついてくんなよ、ストーカーか」


「ああん?んだと?」


「おいこらそこ。ゲームやってないで話を真面目に聞け」




担任にそう言われ、次喋ったら廊下に出すぞ、と脅されわたしたちは大人しくゲームを引き出しの中にしまった。




「お前のせいで怒られた」


「いや普通に連帯責任だろ」


「は?俺の角度からしたら先生に…」


「うるさいからちょっと黙ってくださるかしらぁ」




頬杖をついてそう言えばイラッとした顔をしながら机に顔を伏せる松原。