わたしが口を尖らせてふてくされていると、獅狼は振り向いてにこっと笑った。
「心配すんな。おまえのことは何があっても守るよ」
「…!」
普段言わないことをさらっと言われて、顔に熱が集まった。
今日の獅狼は頭がいかれてるんじゃないだろうか!?!?
「おら、いつまでもそんなとこ座ってんじゃねぇよ。置いてくぞ」
「え、あっ、ちょっ、待ってよ!」
ベーと舌を出して、意地悪な顔をして寧々さんのバーへと行ってしまう。
いや獅狼はいつも通りだった。なにも変わってない。いつも通り意地悪だ!
「あ、」
「わ、なに!」
入り口の前で急に立ち止まる獅狼にぶつかりそうになった。
「ちゃんとユーマとカズにも謝っとけよ。一番心配してたのは寧々だけどな」
「わ、わかってるよ…!」
一気にバーに入りづらくされた瞬間だった。

