一応、こいつも2年の女子にはとても人気だ。性格云々は置いといて、顔はいいからな。顔は。


最初はこいつを好きな女子から睨まれたこともあったけれど、この通りゲーマーなわたしを見て安心したのかいつからか女子からの呼び出しはなくなった。


なんというか、女子は単純というかなんというか…。




「…あんたら、ホンットに仲いいねぇ…」




机に肘をつき頬杖をついて、呆れたように言うえりにわたしと松原は顔を見合わせた。




「「仲良くねぇよ!」」


「や…ハモって言われても」


「ハモんなくそ松原!」


「お前がハモって来たんだろ!?」


「はぁ!?わたしが自らあんたに合わせにいくわけないでしょーが!!」




えりはもう止める気すらないのか、わたしたちのことを微笑を浮かべながら見守っていた。


見てないでこいつをなんとかしてよ!顔見合わせるたびに突っかかって来て!!いい加減うざいんだけどこいつ!




「ほんと仲いいね〜」


「「よくない!!」」




そんな馬鹿みたいなやりとりを第三者が見ているなんてわたしは知らなかった。