「で、本題に入るけどね」
「……」
クレープを食べながらそう言ったえり。
わたしは食べていたクレープを若干喉につまらせつつ耳を傾けた。
「リリが隠してること今ここで全部私に吐き出しなさい」
「ぜ…全部ですか…」
「全部よ」
全部…となると、ほんとに日が暮れてしまうんですけれども…。
わたしが苦笑いしながら言えばえりは「夜になっても話聞いてやるわよ」と男前に言った。
…よ、夜になるまではきついなあ…。
「まあ…何から話していいやら」
「まずKINGのことについて」
そこからはずっとえりの質問攻めで、わたしはただ聞かれたことに答えていた。
ふたりとも食べていたクレープはいつの間にかなくなっていて、あたりも暗くなってきていた。

