「…なんのこと?」
「あ〜そうやってとぼけるのね」
私知ってるんだから、と言わんばかりの目つきで見つめてくるえり。
な、何がバレてるんだ…。もしかして、KINGのことか!?
「リリは昔から私には隠し事ができないもんね〜」
「………」
「リリは嘘つくような子じゃないもんね〜。私ちゃあんと知ってるよ?」
「……うぐっ」
子供をさとすように言うえりにわたしの視線は彷徨い、メニュー表に食いついた。
「あっ、見てこれ美味しそう!!!」
「こら。話そらさないの」
ぺちん、とデコを叩かれ「うう…」と唸った。
これはもう観念して話すしかないのか…。一体どこでバレたんだか…。

