じゃあ帰ろう!、と言う前にえりは
「でも並んでまで買う価値のあるクレープだと私は信じてる!!!」
そう言って目を輝かせた。
…ああ、だめだ。こうなったえりは意地でも並んで食べるまで満足しないからな…。
しょうがない。暇だと言ったわたしも付き合って並ぶしかない運命なんだ。
がんばれ自分……。
「そういえばさ、リリ」
「ん〜?」
携帯ゲームをしながら時間を潰していたらえりに声をかけられる。
「私に隠してることない?」
「………え?」
そのときちょうど店員さんがメニュー表を渡しに来てくれて、それを受け取った。
えりに…隠してること?

