1日ぼーっと過ごしていれば授業が終わるのも早いもので、いつの間にか放課後にまでなっていた。


…あれ、わたしノート取ってたっけ?




「リリー今日暇?」


「え?」




えりが唐突にそう言ってきてハテナマークを浮かべながら「暇だけど…?」と答えるとにこっと笑ってわたしの腕を掴んだ。




「よし。たまには私と放課後デートしなさい」


「えっ、ええっ??」




そしてわたしはえりにされるがままに連れ出された。


こういう時のえりって絶対なんかあるんだよな〜。スイーツ食べ放題とかセールとか…。


ああ、今回は一体なんなんだろう…。




「ここ!」


「…え」