そこはさ、否定してよ…。ていうか日頃の行いが悪いのは獅狼も一緒じゃん…。
「でもまた海来るんだろ?」
「まぁ…その予定だけど。アシがないからねぇ」
近場の海へ行くだけでも電車で2時間近くかかってしまう。
ふたりともこの夏はバイトたくさんするみたいだから、予定が合うかもわかんないし。
「また海、来れるかなぁ…」
「……じゃあさ」
ん?、と獅狼の方を見ればじっとわたしを見つめていた。
それにドキッとしつつも次の言葉を待った。
「…今度俺らと海、来るか?」
「………えっ!?」
俺らって…カズくんやユーマと一緒に!?
「行きたい!」
「よし、そうと決まればカズとユーマにも連絡しとくか」
「うん!」
カズくんやユーマと海行けるんだ〜!やった!すごい嬉しい!
「獅狼!」
「ん?」
「ありがと!」
きっと満面の笑みでそうお礼を言った。だってあまりにも楽しみだったから。みんなで行こうって言ってくれたのが嬉しかったから。
早く海、行きたいなぁ。なんて、いま目の前海だけどね。