いつもと違う獅狼の話し方に笑い出しそうになりながらわたしもフォローした。
「ほんとにわたしの事は気にしなくていいから。何かあったら林堂くんに頼むしさ」
ねっ!、と笑顔を向ければ獅狼に渋い顔をされてしまったけれどめげないわたし。
「ん〜…」
「えり、あんまりあたし達が気を使ってるとリリちゃんも気を使っちゃうよ」
「……そう、だね。ごめんね?リリ」
「んーん、大丈夫!今度さ、3人でまた海来ようよ」
「それ名案だね」
そう言って律ちゃんはわたしの頭を撫でて「絶対に行こうね」と言ってくれた。
それだけでわたしは十分嬉しいよ。
「だね。 リリ、今言った言葉忘れないでよ?」
「わかってるよーう」

