「「ゲーム禁断症状??」」
えりと律ちゃんに声をそろえて言われわたしはうっと言葉につまりながらも「いえす」と正直に答えた。
「ほんと、リリってゲーム大好きだよね」
「でもまあ、リリちゃんらしいけどな」
「ゲームがわたしの生き甲斐だもの」
そんなくだらない話をしていたら、もう出発の時間になってしまった。
ああ…景色見てて全然座って休憩できてないや。帰り、持つかなあ…。
「ゴミ、片付けてくるよ」
「あ、清水くんありがとー」
にこやかにお茶のゴミを回収してくれる清水くんに笑顔でお礼をいい、リュックを背負い直した。
またあの長い道のりが始まるのかぁ…。
「班が離れないようにしろよ〜」
一番前にいた先生が大きな声で手を振りながらそう言った。そしてくるっと前を向いてゆっくりと歩き出す。
ああ、なんだか帰りの方が憂鬱だ。

