「ほらそこの3人。早くお昼食べてこないと出発時間になるわよ」
「「は〜い」」
先生にそう言われ、わたしたちは食堂のある部屋へと向かった。
「お、やっときた!」
「霧谷!テストどうだった?」
食堂につくと、先にいた松原と清水くんがわたしたちに声をかけてきた。
ニヤニヤした顔で聞いてくる松原の腹部に重い拳を食らわせ、得意気に笑って見せる。
「ふたりの天才のおかげでいつも以上にできました!!」
「は!?まじかよ!チートじゃねぇか!!」
「どこがチートだ!!そういうあんたはどうなわけっ?」
ひとをからかう前にまず自分はどーなんだよ、自分は。
じろっと松原を睨めば、やつは「うっ…」と言葉を詰まらせ視線を逸らした。
「もしかしてできなかったとか?うわー、松原だけ居残りか。どんまい」
かわいそー、とにやにや笑えば「い、居残りなんかしねぇよ!」と反論してきた。

